自分たちの長所を見つける能力が大事




 セルフイメージを大きくするための心の習慣として、自分の現在位置を正しく知るということがあります。目標を設定し、するべき事を正しく決めるために、自分の置かれた現在位置を知らなければなりません。




 ところが、スポーツにおいて自分や自分たちの現在位置を確認しようとすると、まずは反省会から始まり、悪いところばかりチェックしてしまいがちです。しかし、最も知らなくてはいけないのは、本来なら自分やチームの良い部分なのです。反省会をして、自分やチームの問題点や足りないところを山のように背負い込んで試合をしている選手たちがたくさんいますが、試合は足りない部分の自慢大会ではありません。試合というのは自分や自分たちの良いところで勝負するものなのです。自分やチームの良いところが分かっていなくて、どうやって勝負しようというのでしょうか?




 あなたは自分やチームメイトの良いところをしっかり認識していますか? 


 しかも、良いところを見るときもやはり心・技・体について均等に考えなければなりません。

 精神的に良いところは何なのか? 

 技術的に得意なことは何なのか?

 そして体力や身体で自慢となることは何なのか? 


 を常に考えていく習慣が大切です。




 ただし、現在位置は常に変わっていきます。従って「良いところを一度確認して終わり」では困ります。月に一度くらいはこの作業をすることが大切です。




 さらに、良いところを見るという能力自体もつけなければなりません。なぜなら、自分たちの良いところを相手が出させないようにしてくるのが試合というものなのです。そんな中でも常に自分たちの良いところを見つける能力は、とても大切になってくるのです。仮に前半をうまく戦えたとしても、ハーフタイムにその中で良かったことは何なのかを見いだすようにするのです。そのためには常にこの能力を養う心の習慣が必要となってきます。





 シカゴ・ブルズを6度のNBA王座に導いたコーチのフィル・ジャクソンはこの能力の重要性を強調しています。自分自身を「ゴミための中でも一輪のバラの花の香りをかぎわける能力がある」と言っています。皆さんの中にも常に悪いところや足りないところばかりを見てしまい、伸び悩んでいる選手が大勢いるのではないでしょうか。