セルフイメージは“鏡の法則”がある



 もう一つやっかいな特徴とは、セルフイメージには“ミラー(鏡)の法則”が存在し、それが当てはまるということです。言い換えれば、鏡のような特徴があるということです。



 他人の周囲の環境に対しては文句を言ったり、愚痴ったり、悪口を言ってしまうと、セルフイメージには自分と他人の区別ができず鏡のように自分に跳ね返ってくるという法則があるので、他人に対して向けられたマイナスの事柄によって、自身のセルフイメージも縮小させてしまうのです。



 自分自身には決して言わない、あるいは行動しないような内容の言動を他人にぶつけるというようなことは、一流の勝利者にはまったくありません。彼らはそれらの言動が自らの首を絞めるということを知っており、ひいてはその言動によりセルフイメージが縮小し、自分の力が発揮されなくなるということを学んでいるからです。




 インターハイの初戦、大阪代表の豊玉高校と戦う湘北高校は前半、豊玉の主将である南選手にエースの流川が故意とも思えるプレーでケガさせられてしまいます。しかし流川はその負傷にもめげず懸命にプレーし、チームを勝利に導こうとします。南選手は流川に何か言い返されたわけでもないのに、調子を崩しシュートを外し始めます。相手に危害を加えて自分の利益を得ようとする行動は、まさに鏡となって返ってきたのです。これこそ南選手のセルフイメージが限りなく縮小してしまった証拠です。大阪の府予選では得点王となった実力、すなわち下意識は十分に大きいはずです。その南選手がすっかりシュートが入らなくなるのは彼自身の行動によりセルフイメージが縮小してしまっていることを意味しています。そう、自分の他人に対するマイナスの行動が結局は自分自身に返ってくるという典型的なシーンです。(第24巻102㌻)




 読者の皆さんは「自分はこんなひどいプレーはしないぞ。だから自分には関係ない」と思わないでください。セルフイメージは、これまで何度も述べてきましたが、日常生活から構築され、培われていくものなのです。



 ですからここで考えてほしいのは、コート上だけでなく日頃の自分の生活におけるすべての言動です。日頃から自分のセルフイメージを縮小させてしまうような言動(文句を言ったり、愚痴ったり、悪口を言ってしまう)を他人やあなたの周囲の環境に対して行っていないでしょうか? そのような言動の1つひとつがあなたに鏡のように返ってくることを忘れないでください。