変化の集大成こそ結果を生む


  スポーツにとって大切なのは、結果と考えられています。しかし、結果を追い求めれば追い求めるほど、勝利という結果は逃げていってしまうという残念な法則があります。それではどうしたらよいのでしょうか?



  一流の選手になればなるほど、ただ「勝ちたい」「優勝したい」などの漠然とした結果だけを追い求めていくのではなく、勝利を手にするために必要な、それにふさわしい自らの変化をいつも求めているのです。

   従って変化を感じる能力、変化を楽しむ能力こそが、追い求める結果を手に入れるために必要となってくるということです。つまり変化の集大成が結果につながるということを、よく理解しなければなりません。


  たとえ勝てなかったとしても「優勝できなかった」と嘆くのではなく、優勝するためにふさわしい変化をしたのかどうかという点について振り返ってみてください。結果は勝とうが負けようが過ぎ去り、消えていっていまいますが、変化は残るのです。たとえ負けても、その試合でどう変化したのか、何を学んだのかということを大切にして戦ってください。



   シュートを外したという結果ではなく、そこに至るまでにすでにできている変化と、まだ変化しきれていない部分を見つめ直しましょう。そのような考え方を習慣にすることが大切です。



  イギリスの有名なスポーツ心理学者であるクリストファー・コノリとジョン・セイヤーはこの点を次のように説明しています。



 ☆我々が使う勝利や成功という言葉は、発見と同じ言葉なのである。競技においてさえ、競争に勝つ人が必ずしも「勝者」ではない。「敗者」のほうが多くを学ぶ場合もあるからだ。仮に私が登山者で初めて山頂を目指すとしたら、自分以外に競争相手がいないわけだから、間違いなく勝者になれるだろう。私たちにとって、勝利という言葉には格別の深い意味があって、相手を打ち負かすこととは関係ないのである。勝利とは自分自身について今まで以上のもの(変化)を発見して、自分の経験を通して勝つための、より完璧な行動パターンや考え方のパターンを見つけだすことである☆



  いかがでしょうか? 少しは理解していただけましたでしょうか? マイケル・ジョーダンが世界で一流のアスリートといわれ、尊敬され、実績も残しているのは、まさにこの考え方を実践しているからといえるでしょう。